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「これからの事業拡大を考えたときに、業務効率化できる仕組みがどうしても必要だったんです。」と伊藤氏。
セルネッツに依頼したシステムの概要を教えてください。
インターネット広告の解析データからエクスポートした情報を、自動的にレポートにまとめる「広告出稿データ実績集計ツール」を開発していただきました。このシステムによって、膨大なデータが自動的に集計でき、さらにレポート作成までが簡単にできるようになりました。案件によって、このデータを計測する期間が違いますので、開発したシステムにはスケジュールの可変ができる仕組みを取り入れていただいた点もポイントです。
Excelシステム開発に至った背景について、教えてください。
インターネット広告の解析データは、すでに開発していたシステムで、APIを使ってエクスポートすることまではできていたのですが、そこからさらにExcelファイルに入力し直すことに課題がありました。今までは一つひとつ手作業でExcelファイルにコピー&ペーストしていたのですが、その作業がものすごく負担でした。
多いときで月間130件もの広告レポートを作成しており、この作業は単純作業であった上に時間がかかっていたので効率化を図りたいと考えて、今回のExcelシステムの発注を検討しました。
様々なシステムがあるなかで、Excelシステムを選んだのはどうしてでしょうか?
当社からお客様への納品形態がExcelだったのが第一の理由です。また、私もプログラム経験があり、弊社の担当者もExcelには詳しくて「この仕様だったらExcelのマクロを使えば解決できるのではないか」と話し合い、今回依頼したExcelシステム開発に踏み切りました。
では、どうしてシステム開発をセルネッツに依頼したのでしょうか?
実は、セルネッツに依頼する前に、別のシステム開発会社にも問い合わせていました。ところがPerlやJavaScriptといったプログラミング言語での開発はできても、「Excelに関しては全く別物だからできない」と断られてしまいました。そこで私たちはインターネットでマクロを使ったシステム開発ができる会社を探しました。選ぶ基準は当然スキルがあって、仕事がスピーディに進行できそうなところですね。いくつかの開発会社のホームページを見たのですが、結局は、外注のスタッフが開発しているところもありました。
そういった開発業者ですと、外注の開発担当者に私たちの意図が伝わらずに手戻りがあることも考えられ、結局納期が遅くなることが予測できたので見送りました。
実際にExcelシステムを導入してどのような成果が得られましたか?
①レポート作成に費やす作業時間が大幅に短縮された
今までは、一つのレポートを作成するにあたり、2時間以上、案件によっては1日かかるものもあったんです。それが、1本あたり30分~40分程度、短縮できるようになりました。本数ベースでは、約90本/月、最大140本になる月もあるため、大幅な業務効率化が実現できました。
②短縮できた時間を、レポート結果検証の作業に活用できるようになった
広告の効果分析においては、レポートを作成すると同時に「どうしてこの結果になったのか」を考察することが大切です。今までは作業に追われて「考える時間」をとることができなかったのですが、Excelシステムの導入後はその時間が持てるようになりました。③共通フォーマットのレポートが作成できるようになった
今まで使っていたレポートは、統一されたフォーマットがなかったので、案件ごとにセルの幅を変えたり、枠線の太さを調整したりして対応していたため、見た目にバラつきがありました。今回、システム導入時にフォーマットも統一。お客様からも、「レポートのビジュアルがリッチになったため広告の効果報告がしやすくなった」と、評判も上々です。
④事業拡大に貢献
これからもっと事業拡大をしていくためには、レポート作成業務の時間短縮が必要不可欠です。今回のExcelシステム開発によって、その一歩を踏み出せたと考えています。「以前も、Excelシステムを使った業務改善をしたことがあり、とても便利なことは知っていました」と神山氏。
書式テンプレートを採用し、フォーマット標準化を実現
神山氏(左)にExcelシステムをレクチャーしているセルネッツ竹本(写真右)。
「データ収集とデータ分析の課題解決に向けて、これからもお力をお貸しください」と伊藤氏。
セルネッツのどのような点を評価しますか?
セルネッツを評価するポイントは、打ち合わせ窓口とシステム開発者が同じ一貫体制であるため、意図が確実に伝わり、希望通りのスピード感で、手戻りなく、品質の高いものを仕上げてくださった点です。セルネッツの竹本さんに実際にお会いして話をしたところ、話が的確だったのですぐに依頼することを決めました。
竹本さんはこちらからの相談もしやすい環境を作ってくださって、お願いしやすかったです。相談してからのお返事も早くてストレスがありませんでした。
コミュニケーション・コンパスの今後の展望についてお聞かせください。
当社は2011年に創業しまして、事業も順調に発展しております。私たちのビジョンである、デジタル時代のコミュニケーションの羅針盤になるために、インターネット広告の効果分析を軸に、「顧客とのコミュニケーションのとり方」や「潜在顧客の増やし方」のご支援をさらに拡大していきたいと考えております。最後にセルネッツに向けてメッセージをお願いいたします。
今後の業務拡大は、今回セルネッツも関わったインターネット広告のデータ集計と効果分析がカギを握っています。これからも複雑で細かい当社の課題解決に向けてご協力をお願いいたします。コミュニケーション・コンパス様、お忙しいなか、取材に対応していただきありがとうございました。
取材日時:2016年11月 取材・執筆:はぐくむ 高橋かずえ
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。
実績概要
システム名 | 広告出稿データ実績集計ツール |
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内容 | インターネット広告の出稿状況を集計し、広告主へフィードバックするためのレポートを作成するExcelシステムを開発した。 |
特徴 | インターネット広告の解析データからエクスポートした情報を、Excelシステム「広告出稿データ実績集計ツール」を使って、自動的にデータを集計しレポートを生成する。案件によってレポート集計期間が異なるため、スケジュールの絞り込み機能も開発した。 |
目的 | 業務のスピードアップ、ルーチンワークの業務効率化のため |
構築期間 | 約1ヵ月 |
開発費用 | 約27万円 |