こんにちは。竹本です。
今回は「システム開発の見積もり金額ってどう算出しているの?」という素朴な疑問にお答えしていきます。
視聴メリットは2つあります。
見積もりの積算の考え方がわかるという点と上手な見積もり依頼のコツがわかるということです。
システム導入を検討しているかたやエンジニアの独立企業、フリーランスを目指しているかたに有益になればと思いますのでぜひ最後までご覧ください。
まず前提ですが、システム開発にはいろんなジャンル・分野があります。
セルネッツはExcelの業務を効率化する、業務の効率化で受託開発の見積もりを作ってご提示する流れになります。
このあたりを中心に見積算出の考え方について、どんな根拠で見積もりを作っていくのかというお話をしていきます。
システム開発の料金です。
請負開発の場合は想定される延べ作業時間を元に見積もりの金額を求めます。
物販のように商品を仕入れて売るということではないので仕入れも在庫もないのですが、想定される未来において、納品が完了するまでに発生する工程や作業時間数を含めてお見積もりを作っていきます。
どんな概念で単価を考えていくのかというと、開発的な考え方ですが、技術料・専門性・難易度です。開発的なところですが、営業要素も加味することになります。このあたりは取引条件や受託のメリットも鑑みて作っていく必要があります。
工数とは、だいたい9時から6時まで、1時間休憩で働いた場合は8時間になります。1週間を平日5日と考えて40時間。1か月で160時間。2か月で320時間です。こういった換算の仕方になります。
システム開発は案件A、案件B、案件C、案件Dとあり、必ずいずれの案件に対応しています。
たとえばAの案件で叩き台を作ってお客様に確認をしている間に他の案件を対応したりするので、朝から晩までひとつの案件にみっちり当たるということは考えにくいのですが、基本的にはそういう考え方をでどのぐらいの工数・作業時間で当たるのかを想定で出していきます。
その際に時間単価という考え方も出てきますが、超上流のヒアリングや要求分析の単価は一番高いのですが、設計、開発、テストとなってくると時給単価は下がります。このあたりは会社によって考え方があります。
それからプロジェクトの規模ですが、何人投入するのか、3人のチームにするのか、2人のチームにするのかということで、このあたりも考え方によって変わってきます。
Excel開発の場合はひとつのツールが小さいので基本的には1本のツールを1人で回していくことになります。
未知の作業量をどう算出していくのかという根拠的なものですが、ひとつはなにを出力するべきなのか、その点数が多いか少ないか、そのために必要な入力データはいただけるのか、今はないのでこれから作っていくのか、どちらが作るのか。フォーマットの種類が多いか少ないか、それからExcel開発の場合はデータの状態です。
3番目が、要件の精度・量、どこまで詳細に要件が詰まっているか、まだ漠然としたものなのか、希望要望が多いのか少ないのかといったところを鑑みて作っていきます。
入札などになってくると公平性の原則ということで、多くの質問ができなかったりするので「いつまでに見積もりを出してください」となってきます。
このあたりはよくご要望をいただくこともありますが、これらが要件の中に入っていない場合は「これはなしで良いんだな」という前提で見積もりをします。
このあたりの考え方が会社によって違うので、入札の場合は幅広く公募しますが、大きな金額の幅が出ることが多いです。
ということからすると、未知の要件をどう想定するかがポイントになります。実績ベースで請求するものではないので、作業工数が多いと判断するか、少ないと判断されるかです。
もうひとつが受託リスクが高いと判断されるケースとそうではないケースです。
デッドラインが決まっていて、1日でも遅れた場合はペナルティが最初から設定されているケースがあります。次の日から別のシステムが稼働する予定になっているので、データエントリーのチームを作ってしまっているケースでは絶対に遅れることが許されません。このあたりは開発の難易度とは違う受託のリスクの話になります。
データ状態とは、Excelのファイルの中にたくさんシートがありますが、使うシートと使わないシート、またマスターの配置の仕方ですが、こういった配置の仕方をしているケースではシートを組み替えていく必要が出てきます。
ということで、表計算ソフト、Excelがベースの業務がほとんどですが、1番から5番のあたりのご依頼が非常に多いです。
4番目、Excelの開発で注意が必要なケースです。
長年手入力で運用してきたExcelブックが非常に非効率なので改善したい、生産性を上げたいとなると、数式の欠落・外部リンク切れ・残骸をチェックする必要があります。
このあたりをどう考えるかというと、お客様にしてみれば依頼した案件はプロにお任せしたので、このあたりを含めて正常に動作するものを求めており、健康状態チェックが重要になります。
見積もり依頼のコツです。
RFP、リクエストフォープロポーザルというものがありますが、これは見積もりを複数の会社に同じ条件で作っていただく際に要望要求が書かれている書類のことです。提案依頼書のようなものです。
RFPにできるだけ細かく導入の目的と課題がわかりやすく書いてあることと、システムの要件、IO図です。ここで言っているのはインプットアウトプット、「入力のデータはこれらです」「出すべき帳票はこの2つです」のようなところまで見えてくると精度が向上するので、複数社にRFP・見積依頼書を出しても金額のブレがだいぶ少なくなってきますので、RFPは作り方が結構重要だったりします。システム寄りな内容でなくてもこのあたりを整理した情報で提示することがポイントになります。
最後、システム開発の見積もりを複数の会社にお願いする場合であっても無料の範囲で相談には乗っていただけるはずなので、自分たちの抱えている問題と、ゴールである成果のところを打ち合わせで話をしたうえで金額の見積もりをいただくのが間違いないという気がしています。
解説は以上になります。少しでも参考になったかたはぜひチャンネル登録・高評価をお願いいたします。
動画は毎週金曜日の夜9時に投稿しています。ご視聴ありがとうございました。
タケモ塾では、今後も皆さんのVBA学習に役立つコンテンツを作成してまいります。
ブログ記事、Youtubeチャンネルのご質問・ご感想・ご要望などお気軽にお問合せください。
お問合せはこちらから ✉
タケモ塾運営:株式会社セルネッツ