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皆さんこんにちは。
エクセル開発15年、セルネッツの竹本です。
今回の動画では、「在宅ワークVBA業務改善で月25万円を稼ぐためのロードマップ」について解説していきたいと思います。
まずアジェンダです。
VBAの活用シーンには2種類あるということから、VBAを使って月25万円を稼ぐためにどのようなステップがあるのかというお話をしていきたいと思います。
まず初めにVBAについて、今更ですが言葉の定義です。
Visual_BasicforApplicationsの頭の3文字を取った、Microsoft社製のプログラミング言語です。
つまりVBAは、立派なプログラミング言語ということになります。
VBAの活用シーンは、大きく2種類にわかれると思っています。
ひとつは、(A)VBAエンジニア。一般的にはこちらが多いですね。プログラマー・SEというような技術系のエンジニアのくくりの中にいるVBAエンジニアです。
そしてもうひとつが(B)VBA業務改善の方ですね。 VBA業務改善をメインにした職業というような分け方をさせていただきます。
VBAの業務改善は、エクセルのVBAを活用して、パソコン業務の効率化を実現するというお仕事です。
ですのでこの(資料の)下のほうに書かれているような3つ、Excel業務でありがちな困ったを解決するというお仕事になります。
特にExcelを使っている事務系の方々がよくするのが(データの)コピペですよね。コピペする場所が間違ったり、手入力によるミスなどを解決する。
ExcelVBAを活用した「システム」というよりも、どちらかというと「簡易ツール」「仕事効率化ツール」を作って仕事の効率化を実現するお仕事になります。
続いて、(A)(B)両者に求められるスキルについてお話をしていきます。
まず(A)VBAエンジニアに求められるスキルは、この言葉そのままGoogleで検索をしてみたらこういう画面が出てきました。
一般的には、プログラマー職になるので、JavaだったりPython、PHPのプログラミング言語のスキルや知識は必須ですね。これが私がえがいたイメージです。
一方で(B)業務改善に求めるスキルは、こんなイメージです。
決定的に違うのは、事務仕事の非効率・困ったを助けてあげる仕事になります。 ですからエクセルの実務経験というものが求められます。
活用シーンの比較を、(資料の)右側と左側で分けて説明します。
右側がエンジニア(プログラマー/SE)の方の一般的に求められるスキルです。
この枠の中に書かれているSQL、コンパイラー、オブジェクト指向などの知識、技術、経験が求められると思います。
いっぽう、左側のVBA業務改善は、Excel業務の改善をするためにVBAを道具として使っていく。それには、そういった(プログラミング)スキルよりは、ここに書かれている5つのスキルが重要になってきます。
上から順番に説明します。
①エクセルの実務経験
総務部、営業部、経理部、そういった一般的な事務作業、事務職系でエクセルを使っていたような、そういう方々の実務経験が活きてきます。
②VBAの基礎知識
③業務理解力
(資料の)右側に書かれている絵は請求書だったり、納品書だったりするわけなんですけど、そういった一般事務の方にとっては珍しいものではない、一般的な伝票系、売上系の書類に対する業務理解を指しています。
そして
④ビジネススキル
⑤コミュニケーション力
に関しては、この下の絵に書かれているように「お客様の困った」を直接ヒアリングで吸い上げて、どういうような解決していくのかを提案するのに必要です。
補足なんですけど、③の業務理解力は具体的には、経理では勘定科目だったり、総務事務、営業事務などの業務の理解力が求められます。
右側のちょっと難しい専門用語に関しては、知っていてもいいですけど、知らなくても大丈夫です。
同じVBAでも、活用シーンによって環境が全く違うということですね。
これは過去にご依頼ご相談いただいた中で、ダントツに多い上位3つです。
1.Excelが重い/遅い/応答なし
長年運用してきたファイルはいろんな人の手が加わって、いろんな残骸がくっついたりして、どんどん重くなっていきます。サイズが重くなる要因は、長年使うこと以外にシートの物理的な数だったり、データの量だったりいろんな要因があります。
重いとストレスを感じてくる。例えばファイルを開くのに深刻な時間がかかる。1分半とか2分とかですね。そういうような状態だと、仕事に差し支えるので何とかしたいというような背景からご相談いただくことが多いです。
2.入力ミスを減らし、効率化したい
そして2番目が入力ミスを減らしたい、効率な業務の効率化を図りたいというご要望です。
3.今あるExcelを〇〇したい・・・
3番目が、今あるExcelを〇〇したい。
よくご相談いただくのは、在庫表、出荷指示書、何かの管理表、交通費精算書など、これまで長年使っていたものに対して、新システムを導入しようとしたら、とても高額な見積もりになった。そこでエクセルのマクロを使って何とかならないでしょうか、という要望が多いです。このパターンは、エクセルが(エラーなどのリクスが高い)危険な状態になっていることが多いです。
エクセルの実務経験は、エクセルのリスクもよく知っているので、その経験が活きてきます。
そして、この画面では、緑色のエリアが、VBAというプログラミング言語として学ぶべき要素です。(入門は)ちっちゃな左の点、上級者に向けて大きな点として、覚えることがあるとします。
事務系出身者の方が、VBAを学習するケースは圧倒的にに独学が多いんですよね。エクセルさえばすぐにマクロを動かすことができる。そして書籍もすぐ手に入る。Webにも情報があるので、専門的なスクールに入らなくても、仕事の中で独学で勉強することができるからです。
この入門の基礎の簡単なところから順番に勉強していく形だと、遠回りになったり、挫折したりする人がとても多いです。
学習にはコツがあると思っています。
VBAの習得すべきポイントは、実は本当に限定的です。
入門から上級までに分けたときに、この赤い丸(仕事でよく使う部分)がきちっと理解できて、きちっと(実装)できるようになることがポイントです。
それ以外に関しては(もちろん知っていた方が絶対にいいんですけども)、肝心な赤い丸(仕事でよく使う部分の)の考え方がわかってないと、お仕事としてはちょっと難しいということが多いです。
中級以上になると、ユーザーフォーム、排他制御、SQL構文を書いてデータベースのデータを取ってくるなどを目指します。
今回のテーマは月25万円を稼ぐためのロードマップということなので、まずは業務改善アシスタントの説明をします。(アシスタントからステージが上がると、業務改善コンサルタンになります。)
この図の、中級から左側の部分をポイント的・要所的に理解していくと、月25万円獲得が見えてきます。まずは、事務作業の業務改善で必要なスキルを重点的に習得していただくというのがポイントです。左の小さな点~真ん中の点~大きな点になるまで、すべてを覚える必要がないということですね。
では具体的に、VBAでの業務改善にはどんな事例があるのか解説します。
例えば、データの入力チェックツール。
これは運用で使っているエクセルのシートの中に、不備データやダブリデータがあった場合に、ボタン一つで警告するツールです。
あとは勤務表のチェックツール、交通費などのデータ変換ツール、請求書作成ツール、シフト表の作成、売上集計レポートなどもご依頼が多いです。
いかがでしょうか、これを見たときに専門用語はほぼなくて、一般に企業で事務をしていれば、営業部、総務経理もやっている仕事です。
なので取り扱い対象ファイル(VBAがどんなファイルを取り扱っていくのか)は、基本的にExcel形式です。テキスト、CSV、画像データ、データベースからデータを取り出してくるようなケースが多いエンジニア系とは全く違ってきます。
基本的にはExcel形式ですが、Excel形式にもいろいろあるわけです。そしてこの丸が書かれたExcelブック、この「xlsx」というのがVBA業務改善で最も使われるファイルの拡張子です。
「xls」はちょっと昔のやつですが今も使われたたりするので、この両方で動くようなプログラムを作るケースもあります。
それ以外にも「xlsm」「xltx」「xml」「xlam」など、(エクセル関連で)どういう拡張子があるのかということを知っている必要もあります。そうなってくるとやはりエクセルの知識が重要になってきます。
そしてここで、ようやく出てきました。在宅で月25万円を稼ぐためのロードマップのイメージです。Step1~step4まで、順番に解説をしていきます。
Step1:
未経験からでも事務職でエクセルを使っている人であれば、すんなり入っていけると思っています。SUM関数で縦計・横計を求めたり、今日の日付を求めたりできれば、「For Next」を使って繰り返し処理ができるようになる。
そしてデータを左から右に転記ができる。
さらにある条件にマッチしたデータだけを処理できる。というのがStep1です。
ここからスタートしていただいて、どんどんスキルを上げていってください。
Step2:
今自分が開いているExcelファイル以外に、外部ファイルを開いたり閉じたり、そして特定のフォルダーの中のデータをある条件について開いて何か処理する。などがStep2に相当します。
いずれにしても、(セルネッツには)経験豊富なスタッフがいます。聞く人がいるので、アシスタントとして不安はなく仕事に取りかかれると思っています。
Step3:
この図ではZoomで進捗会議をやっているイメージです。ちょっとずつレベルは上がっていきます。
オートフィルター、データの並び替え、検索、入力チェックなど、概念的なものも必要になってきます。そして、グループ集計、印刷設定も重要になってきます。
コロナで3年前ぐらいから客先訪問というのはほぼなくなっていて、(セルネッツでは)Zoomでの打ち合わせが中心になってきています。Zoomの会議で進捗をご報告差し上げたり、新たな課題について話し合ったり、大体1時間位の会議でヒアリングをしながら進めていきます。
Step4:
業務改善アシスタントでは、一番上位のゴールにはなります。
ChangeEvent(Excelシート上で何かをしたら、イベントで何かのアクションが起きるような処理)、データの入力規則、デバッグ(不具合があったときに、どこにどういう平均原因があって実行時エラーが発生したのか、あるいはどんなデータがあったがゆえにそういうエラーになったのか調べる)。
あとはテスト設計ですね。正常動作を検証するためにはデータ作りも必要になってきます。
高速処理においては配列処理も必要になります。
ということで、このStep1~4がおおむね「月25万円を稼ぐためのロードマップイメージ」になります。
(セルネッツでは)基本的には在宅ワークになるので、開発は自分のペースで進めていただくことができますが、お客様は平日日中作業されているので、(問い合わせなどの)連絡が取れる必要があります。
以上、Step1~4という流れで、このロードマップのイメージを描けていただけたと思います。
それ以上のレベルになってくると、先ほどちょっと出てきましたけど、UserFormだったり、数人での同時利用の排他制御だったり、SQL構文だったり、この辺りも目指していただきたいです。ここまでがアシスタント的な業務範囲だと思っています。
ここから先は少しずつUserForm覚えていきながら、コンサルタントを目指していただくという、さらなる上のステップになります。
VBAの業務改善に求めるスキルは、システム経験ではなく、エクセルの実務経験です。
1.案件の9割は、お客様が使用中のExcelファイルが入力ファイル。
お客様のExcelファイルに対して処理をするということが本当に多いので、エクセルの知識は必須です。左から右に必要な条件にマッチしたデータを処理し、そうでないものはエラーシートに出力という仕事が多いです。
時給の単価では、先ほどの資料のVBAエンジニアの絵のお金マーク5個に対して、VBA業務改善はお金マーク4個ですけど、プログラマー・エンジニアと比べて技術レベルを求められるのではなく、別のスキル(エクセル実務経験)が必要になってまいります。
2.エンドユーザーが事務職なため、エクセル事務経験が活きる!
3.だから何より、エクセル利用者目線での接遇力が大事
最初は「ヒアリング力」という表現をしていたんですけど、「接遇力」にしました。
ということで、月25万円を稼ぐためのロードマップについて解説を終了したいと思います。
プログラマーはちょっと敷居が高いけど、エクセルの実務経験を活かしたいと思った方はぜひセルネッツで「VBA業務効率化アシスタント・コンサルタント」にチャレンジしてみてください。
今回の動画は以上になります。
ご視聴ありがとうございました。
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