ユーザの課題を解決するためのシステムは、結果が正確であれば良いというものでもありません。
みなさん、こんにちは。セルネッツ竹本です。
今回は、「システム品質」をテーマに、解説をしたいと思います。
◆どんな業務システムにも、高品質という概念がある
実際には、まだまだ評価要素はあるのですが、基本となる8項目を紹介します。
ExcelVBA活用は、「Excel機能の併用力」で品質はほぼ決まってきますが、
一般的には、次のような視点で評価されることが多いでしょう。
1.保守性:システムに仕様変更はつきもの
→可読性:ソース記述は、解析、改修しやすいコーディングを心がける
→開発者ではない、第三者改修を想定範囲とする
2.拡張性:技術革新や環境変化を見据える
→未来の要望にも、柔軟対応できる設計が望ましい
→永く活用してもらえるシステム設計を考える(10年サポートの原則)
3.高速性:作り方によって、実測は顕著に現れるため、注意が必要
→原因の多くは「作り方」「ロジック」「アルゴリズム」「設計」に問題あり。
4.操作性:ユーザービリティ(使い勝手の良さ)
→直感的な操作ができるUI設計。
→分かりやすさ。導線・目線の意識。考慮や配慮が重要
5.再現性:万が一の不具合の際、治しやすい、シンプル設計が望ましい
→障害発生と解決のポイントは、再現力がすべて。着眼点によって仕掛けが変わる
6.堅牢性:予期せぬ操作でも不具合を生じない設計が望ましい
→基本的に、すぐ落ちるようではいけない
7.生産性:設計・開発にかける工数をいかに低減できるか。
→発生工数は提供コストに直結。時間をかけただけコストは増加する。
8.製品知識:Excel機能はバージョンにより変化する。
→ExcelVBAはExcel機能の併用力が品質を決定づける。
→機能や仕様、バージョン依存に関する知識を高める
今回のテーマは、「システム品質」について、解説を行いました。
本記事が、Excel実務の効率化において、ご参考お役立てになれば幸いです。