【VBA入門】 With構文による可読性とメンテナス性の低下について

セルネッツ:【VBA入門】 With構文による可読性とメンテナス性の低下について


VBAプログラミングで、「With構文」を使う場合、1画面に収まらないほどのStep数や、複雑な処理を書かないこと。

何故なら、システム開発に改修はつきもの。あなた以外の方がシステム改修することを考慮してください。

みなさん、こんにちは。セルネッツ竹本です。


今回は、長文となる「With構文」のリスクについて解説いたします。

◆「With構文」がもたらすメリット、デメリット

「With構文」では、処理対象のオブジェクトが同じであれば、何度も名称を記述しなくて済む、つまり、省略することができます。

また、プロシージャの実行が速くなり、同じものを繰り返し入力する必要がなくなります。

上記のメリットがある一方で、あまりに入れ子を増やし、記述が増えた場合は、第三者改修の際の分析負荷が高まり、「可読性」と「メンテナンス性」の低下をもたらすこととなります。

VBAはExcelブック、ワークシート上の特定のデータ領域を処理するプログラムなので、その対象シートやエリアが一発でわかる書き方が理想です。

他人の書いたプログラムを解析するときの追跡の際の動き方は、

「どのシートの何に対してどんなことをしているのか?」

これを一Stepづつ追いかけてゆきながら、全体を理解してゆくもの。

1画面に収まらないほどの大量の記述や、深いネストは行うべきではありません。


今回のテーマは、「With構文」について、解説を行いました。

本記事が、品質向上において、ご参考お役立てになれば幸いです。



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