VBA設計のポイントは「考慮配慮」です。
◆ユーザーの「誤」操作は想定範囲。何度でも「やり直し操作」できる設計が大事
みなさん、こんにちは。セルネッツ竹本です。
Excelマクロ開発を行うなかで、プログラミング知識は必要ですが、それ以上に重要なのは、「設計スキル」です。
システム仕様を決定するとき、いくつか重要なポイントがあるのですが、その1つ目が「考慮・配慮」。
「利用者目線」という設計が大切です。
どんな高額で立派なシステムであれ、人的オペレーションミスは付きもの。
それを前提とした設計は、高度なプログラミング技術以上に大事な場合がありますので、留意が必要です。
◆人的な操作ミスなど避けられないと考える
システム操作には、通常「処理の順番」や「正常動作の前提条件」があります。
しかし、人による操作ミスは、それを守れなかったケースで必然的に起きるもの。
大切なポイントは、ミスも想定範囲と考え、気づいたとき、訂正リトライできる設計が望ましいです。
◆例えば、経理での締め業務・・・
月末月初や急ぎ集計を依頼された時など、連続ミスの可能性だって考えられますよね。
例えば、経理業務では、日々の入出金について、「予定と実績」を更新管理することが多いです。
そして、人的な入力ミスは、システム側でカバーできる設計が必要になります。
不備に気づいたが訂正できないとなれば、考慮、配慮不足との指摘も受けかねないので注意が必要です。
ただし、本締め処理などにはその名のとおり「締め」という概念もあるため、永遠に訂正を許可することは通常ありません。
「締め日時」に従って、実務に則した仕様を設計してください。
◆誤入力に気づいたら、訂正できるシステム仕様に
誤りがあったとしたら「やり直し」できない設計だと運用で問題が生じることになります。
「人は間違いをする」との前提に立って、利用者目線のシステム設計を仕組みに入れてください。
経験が「モノ」をいうことも多いですが、自身の経験から不便だと感じた時は、実務担当者に提案するというスタンスも、スキルアップに繋がるでしょう。